2013年10月13日（日）大阪・阿倍野の辻調理師専門学校にて 「ひらまつ杯 Coupe Hiramatsu 2013」が開催されました。

今後のフランス料理業界が更に発展する一つの契機として、このコンクールを盛り上げたいとの思いから、平松会長兼審査委員長が、スポンサーとしても参画されることとなり、新しいタイトルでのコンクールとなりました。このコンクールの優勝者が、2015年に開催されるボキューズ・ドール国際料理コンクールの日本代表選手になります。

一次審査で選出された６名が、３時間という制限時間内に皿盛り２皿とプラトー（銀角盆）６人前盛りを作成しました。

ひらまつ杯2013 決勝進出者（エントリー順）６名

(左)徳重慎一郎氏 城山観光ホテル/(中)塩貝龍太氏 ホテル･グランヴィア大阪/(右)時田啓一氏 品川プリンスホテル

(左)森田安彦氏 ホテル日航福岡/(中)高山英紀氏 メゾン・ド・ジル芦屋/(右)小霜浩之氏 Koshimo plus（芦屋）

審査員８名

(左)平松宏之氏 日本ボキューズ・ドール委員会 会長兼審査委員長/(右)辻芳樹氏 日本ボキューズ・ドール委員会 運営顧問

(左)濱野弘典氏 2001年日本代表 横須賀セントラルホテル料理長/(中)川端清生氏 2003年日本代表 小田原 澤亭料理長/(右)浜田統之氏 2005・2013年日本代表 軽井沢ホテルブレストンコート総料理長

(左)長谷川幸太郎氏 2007年日本代表 ラ・フェットひらまつ料理長/(中)佐々木康二氏 2009年日本代表 神戸ポートピアホテル 「トランテ・アン」料理長/(右)中洲達郎氏 2011年日本代表 星野や 竹富島 料理長

１０時から始まった６名の競技が終了したのは午後３時。競技終了後、審査発表会場を『ラ・フェットひらまつ』に場所を移し、平松委員長より発表されました。

見事日本代表の座をつかんだのは

高山 英紀シェフ!!(メゾン･ド･ジル芦屋 料理長)

ハイレベルの戦いを制し、見事日本代表の座をつかんだ高山シェフ。２度目の挑戦での栄冠です。

料理名

Spirale de filet de veau farci,
enveloppé de Matsutake sur une peau de soja, le tout rôti,
châtaigne de ris de veau frite,
salsifis farci d’un mirepoix de carré de veau aux abricots secs
et pousse d’épinards,
sur une mousseline de pomme de terre aux herbes,
surmonté d’une sphère au yuriné et foie gras,
roulé de daikon aux asperges et aux champignons,
jus de veau à la purée de yuzu

松茸と湯葉で包み込んだフランス産仔牛　柚子とトリュフ風味、
毬栗に見立てたリードヴォーのファルシィ、
牛蒡に詰めた仔牛のカイエット山椒風味、
黒米と茸の大根巻き、柚子とトリュフの香るソース

順位

優勝日本代表：高山英紀氏「メゾン・ド・ジル芦屋　料理長」
2位：塩貝龍太氏「ホテル･グランヴィア大阪　季流料理長」
3位：森田安彦氏「ホテル日航福岡　シェフ」

審査発表後、懇親会が行われ、選手達はお互いの健闘をたたえあっていました。

高山シェフ
日頃のフランスでの日本人シェフの活躍や前回三位を獲得された浜田シェフから刺激を受けていました。自分一人ではここまでこれなかった。周りのスタッフに感謝しています。今日この瞬間がこれからの戦いのスタートだと思ってがんばります。

平松委員長
高山シェフ、あなたの周りのスタッフはもちろん、日本ボキューズ・ドール委員会、大会関係者、スポンサー、すべての方があなたのために協力します。あなたのための大会です。今日の審査で、フランスでの本戦で前回以上の成績が取れる実力があなたにはあると確信しました。まずは、追われる立場で予想もできないアクシデントが起こり得る、ある意味フランス本戦より厳しい戦いとなるアジア大陸予選をしっかり戦いましょう。

辻運営顧問
これからアジア、そしてフランス・リヨンへと道は続きます。今想像される以上の完璧主義が求められます。スポンサーを代表して、高山シェフを全力で120パーセント応援することをここに宣言します。

高山シェフは、2014年6月に中国・上海で開催されるボキューズ・ドール・アジアパシフィック大会に日本代表として出場します。アジア大会で４位以内を確保しなければ、2015年１月にフランス・リヨンで行われる、ボキューズ・ドール本選に出場できません。非常にレベルの高かった今回の決勝を制した高山シェフは、今後トレーニングを積み、まずは上海を目指します。シェフの今後のチャレンジに、どうぞ、熱いご声援をお願い申し上げます。

今回競技会場、記念品などで協賛をいただきましたスポンサー様

・辻調理師専門学校様より会場提供、並びに競技の材料と運営スタッフでご協力。
・新日本ウエックス株式会社様より、選手、審査員が着用しております白衣、前掛けのご提供。
・株式会社フジマック様より、スチームコンベクションオーブンを各選手に1台ずつ設置。今までにないハイレベルなコンクールを実現。
・ネスレ、ネスプレッソ株式会社様より、国内予選ファイナリスト各選手へ、グラスカップセット、また会場内でのコーヒーサービスをご提供。
・ルジエ社様より、国内予選ファイナリスト各選手にテリーヌ型をご提供。

スポンサー様のご紹介

株式会社ひらまつ 様
辻調理師専門学校 様
株式会社星野リゾート 様
ルージエ社 様
ネスレネスプレッソ株式会社 様
スギコ産業株式会社 様
株式会社フジマック 様
タカナシ販売株式会社 様
新日本ウェックス株式会社 様
東京ガス株式会社 様
ビレロイ・アンド・ボッホテーブルウェアジャパン株式会社 様
ヴァローナジャポン株式会社 様

引き続き、ご支援、ご協力の程お願い申し上げます。